岩手県宮古市立河南中学校文化祭「河南祭」作品

ボランティア・優しさの種★

 10月27日に行われた本校の文化祭「河南祭」で1学年の生徒86名による「割り箸点描画」の制作発表が行われました。ボランティアを学年テーマにして取り組んできたことから学年の展示テーマが「ボランティア〜優しさの種」です。その中の環境問題に取り組んだグループを中心としてリサイクルや廃材利用という関連からこの割り箸点描画に挑戦しました。

割り箸点描画の制作
@使用済み割り箸集め
 割り箸の回収を始めたのは9月半ばから。はじめはあまり集まらず呼びかけをくりかえしました。食堂を経営している家庭などがたくさん持ってきてくれたり徐々に集まり始め何とか目標の2万本を回収できました。

A割り箸の加工
 割り箸をだいたい3等分に切断します。電動糸のこ盤を使いながら10月はじめから毎日毎日行いました。次に三等分した割り箸の先を削る作業です。実はこの作業が一番苦労しました。カッターで削る人、鉛筆削りで削る人、指にまめを作りながら何本も何本も削りましたがどうにも間に合わず、1学年全員で家に持ち帰って削ってくるなどして何とか必要本数をそろえました。

B割り箸の着色
 割り箸を100本単位で発泡スチロールにまとめ、10色の色に着色しました。技術室が色づけされた割り箸でいっぱいになりました。

C割り箸刺し
 できあがった配色シートを土台に貼り、その通りに刺していきました。ここまでくると「もう少しだ」というみんなの気持ちも高まり、作業の集中度も増していきました。ところが刺せども刺せども意味不明な模様ばかりでこれが本当に絵になるんだろうかと不安で した。半分以上刺したところで遠くから見ると写真のような図が浮かび上がり「すげえーっ!!」という声とともに感動の姿が・・・。

D展示
 当日は主会場の体育館に設置しました。学校におとずれた方々から「すごい!」「どうやって作ったの?」と驚いてもらうとともに、自分たちのテーマに沿った点描画が誇らしく思えました。みんな満足げでした。



作品データ

2002年10月27日発表
岩手県宮古市立河南中学校1年
割り箸点描画
180×120(ピクセル)×10(色)