長崎県・青雲学園文化祭「青雲祭」作品

★STAR WARS EPISODET〜THE PHANTOM MENACE〜

 長崎県にある青雲学園は中学校と高校が併設された学校で、文化祭も学校全体で実施されています。様々な企画の中で、今年度は爪楊枝点描画にもチャレンジしました。
 企画は青雲祭実行委員会が中心となって指揮をとり、作業を主に行ったのが高1と中3の生徒でした。地味な準備作業ではなかなか捗らず実行委員長も大変苦労をしたということです。しかし、爪楊枝を刺す作業に入ってからは委員以外の生徒の手伝いも増えて作業のピッチが急に速くなり、完成が近づくにつれ団結力を感じるようになりました。
 本来、外に吊して公開する予定でしたが、残念ながら当日は雨になってしまいました。結局、教室の床に並べて、机の上から眺めるという展示方法に変更。展示教室は見学の人で溢れ、驚きと感動と賞賛が一日中続いたということです。文化祭も大成功のうちに終わったとお便りをいただきました。

感想〜実行委員談〜
 僕はこの作品の責任者になってしまい大変苦労した。しかし、僕以上に実行委員長や作業をしてくれた人たちの方がもっときつかっただろうと思う。こうして完成できたのは関係してくれた人たちのお陰だとつくづく感じた。また、一つのことを成し遂げる難しさや、それをやり終えた後の喜びの大きさを改めて実感した。
 8/20頃、最初は爪楊枝3パック(1パック=850本)を着色するだけだった。
 9月に入ってから中三、高一も交えて、一日に数十パックも着色。作業がない土日曜なども寮生を集めて着色したこともあった。着色につかう絵の具は先輩にあたる方の厚意でいただいた。
 9/3からは着色を平行して模造紙への線引きも始まった。
 9/5には発泡スチロールも届き、ようやく刺す作業に入った。
 9/9には一番早い班で1ブロックの点描画ができた。高一、高二の各クラスから作業員を増員。夜9時まで作業をした。全体の6、7割程度刺し終えていたが、極端に遅いものもあり、責任者として内心心配だった。
 9/10は作業最終日ということで、みんな真面目にしてくれた。手伝いもあったが夜11時まで作業した。
 当初、展示は屋上から吊すつもりだったが、当日が雨かもしれないので、床に並べて机の上から見てもらう形態に変更。
 実際に並べて机の上から見てみると、絵として見えた。これを本当に自分たちの力でやったのかと思うほど美しい出来だった。その時の『達成感』は何とも言い難いものだった。当日も沢山の人が見に来てくれて、また歓声が上がっていた。爪楊枝点描画は大成功だった。

 最初は本当に絵になるのか半信半疑でした。それでも2週間しかないということで、あまり気にせずに、ただ与えられた仕事を一生懸命に少しずつ終わらせていきました。「赤、青、茶」などとまるでお経のように皆で反復しながら爪楊枝を刺す作業はとても大変でした。

 実行委員の仕事は大変で、いつもより帰ってくる時間が遅くきつかった。私は過去三年間の青雲祭で一番良かったと思う。

 今年初めて実行委員になり、自分たちで青雲祭を作り上げた感があり、とても楽しかったです。点描画は苦労して作ったので捨て難く、今でも部屋に飾ってあります。

 出来たときの感動は何とも言えなかったし、初めての経験で自分にとって良かったと思う。

 皆で協力して絵ができあがった時はとても嬉しかったです。また最高学年だった僕ら高二が皆をまとめないといけないのですが、なかなか思うように進まず、一つのことを成し遂げることの大変さを感じることができました。「小さな一本一本が大きな絵になる」。このことは忘れてはいけないとても大切なことだと思いました。


作品データ

1999年9月19日発表
長崎県・青雲学園高等学校/中学校
爪楊枝点描画
268×289(ピクセル)×9(色)