沖縄県立首里東高等学校文化祭作品

★オードリーヘップバーン★

 首里東高校のモザイクアートはオードリーヘップバーンのローマの休日の1シーンです。墨汁を用いたモノクロの作品ですが、真っ黒・濃い黒・薄い黒・白と4階調の色で作られています。
 1学期から「このクラスでしかできないことをやろう!」と始まり、6月に具体的案を提出することになりました。土台に用いたのが、プラスチック配合のロール状の「障子紙」でした。これならマジックインクでなく、安い「墨汁」で描ける上に、紙よりも丈夫なので「巨大」にするにはうってつけでした。
 最初は何をしているのかわからなかった生徒達ですが、次第に顔の一部分ができあがるにつれ、全員で遅くまで居残ってやるようになりました。横6m×縦14mの巨大壁画を掲げた時の生徒達の満足げな誇らしげな顔はとても素晴らしかったです。
 ちょうど沖縄サミットの時でしたので、学園祭の使命を終えた巨大壁画ですが、イタリアのベルルスコーニ首相を招いた宜野座村からイタリアに関連するものが欲しいという申し出があり、そちらへ引き取られることになりました。



作品データ

2000年9月30日・10月1日発表
沖縄県立首里東高等学校2年8組
モザイク壁画
120×280(ピクセル)×4(色)