岩手県山田町立山田中学校文化祭作品

★はじまり★

 今年度文化祭での学級合唱のイメージ画を爪楊枝画で表現しました。

 合唱曲「はじまり」の歌詞の意味を考え、まずはイメージを考えました。大きさは企画が決まっていたので(160×110)爪楊枝をどのくらいの間隔にさして良いのかだけ決めれば良かったのですが、あまり深く考えずに5mm間隔(約7万本)にしようと決定しました。そのときにはそれが後で大変なことになるとも考えてもいませんでした。締め切り1週間前から爪楊枝を挿す作業を開始、最初は要領もつかめず、作業もなかなか進みません。本当に完成するのかかなり不安になりました。とうとう、締め切り3日前になっても作業はなかなか進まず、生徒達にもさすがに焦りが見え始めました。担任も見通しの甘さを痛感し、我が家で合宿を貼ることにしました。(当然嫁を実家におくりかえして・・・・)生徒の中には合宿3日で睡眠時間が3時間という生徒もおり大変な取り組になってしまいました。出来上がりの見通しが立ったのは、〆切の日の朝でした。まさしくプロジェクトX並みの取り組みでした。
 締め切り時間30分前、提出場所に持っていく前に40本だけ残して最後は学級全員で一本ずつ挿し完成を迎えることができました。最後の一本は学級委員長がさし、自然と拍手がわき起こりました。

 提出した瞬間は他の学級の生徒から感嘆の声があがったのは言うまでもありません。子供たちの顔も誇らしげでした。
 そして当日、賞の発表の前までは全員でどきどきしましたが、見事に最優秀賞を獲得しました。そのときの盛り上がりはものすごいものでした。先生方、保護者などたくさんの方から絶賛の声を頂き子供たちもとても一生忘れることのできない感動体験ができました。

生徒の感想(抜粋)
・私が一番うれしくてたまらなかったのは、〆切の時にみんなが私に「最後の一本は○○ちゃんね」と言って、最後には私に刺させてくれて、すごくすごくうれしかったことです。

・爪楊枝に色を付けて一本一本刺すだけの作業なのに、爪楊枝を刺し続けたときが2、3日ありました。その所為で爪楊枝を見るときが怖くなるときがこのごろあります。


作品データ

2003年10月25・26日発表
岩手県下閉伊郡山田町立山田中学校3年1組
爪楊枝点描画
320×220(ピクセル)×8(色)