大分県立大分舞鶴高等学校文化祭作品

★くまモン★

 今年の文化祭で、イベント会場によく設置されている「フワフワ遊具」(中に入ってぴょんぴょん跳べる大きな空気人形)を作りました。色は材料の関係上、黒と決めていたので、大分の高校ではありますが、「くまモン」(熊本県のゆるキャラ)が好きな女子の意見に押されて「くまモン」にしました。ネット上にも作り方が載っていなかったので、「空飛ぶクジラ」や「エアータワー状のプラネタリウム」等の作り方・画像を頼りに製作しました。フワフワ遊具の業者さんに相談したところ、そんな材料では作れないと言われたので困りましたが、生徒たちと頭をひねりながら完成させ、今年度の展示部門最優秀賞になりました。


「フワフワ遊具風くまモン」の作り方
[材料・道具]
 農業用マルチビニール・黒(0.03×1.8メートル)
 1メートル35円〜50円でホームセンターに売っている。
 セロテープ(幅の広いもの)…100円ショップで購入。
 白いゴミ袋、赤いゴミ袋、赤いセロハン、黒い布テープ
 扇風機:空気を入れるため
 ビニールシート
[大きさ]
 胴体部 3.5m 頭部3m 全長 約6.5m

[「くまモン本体」の作り方]
@胴体部の作成
 農業用マルチビニールを10m×2枚作る。10メートルにしたのは胴の直径を3mほどにしようと思ったため。この2枚をセロテープで貼り合わせ、10m×3.5m程度の長方形を作る(※強度を高めるため、表側2回、裏側2回貼り合わせる)。そのあとで、端をくっつけ円筒状にする。(胴体部の基礎完成)
A頭部の作成
 @と同様に、農業用マルチビニールで10m×3.5mの長方形を作る。地球儀の作り方(ネット上にサイトがある)を参考にして、半球形を作る。(頭部の基礎完成)
B胴体部と頭部をつなぐ
 →セロテープ
C耳、足、手を作成し、くっつける。
 ビニールで袋状の耳・足・手を作り、胴体部・頭部にそれぞれくっつける。この時点では空気穴は開いていない。くっつけ終わったら、接合面をカッター等で破り、空気穴を作る。
D目、口、鼻を作成し、頭部に貼る。
 (写真参照)
E出入り口(150p程度)を作る。
 背中に150pのセロテープを縦5〜6列貼る(表に二重、裏に二重)。さらにその上に横向きにセロテープを貼る。貼った後、再中央の列に150pの切れ目を入れる。このままでは、装置に空気を入れた時に空気が抜けるので、内側から透明のゴミ袋をカバーとして貼る(覆いかぶせず、片側のみ貼り開閉可能にする)(※文化祭当日は出入り口を二人で担当し、くまモンのふくらみ方具合を見ながら空気の調整をした)。
F空気を入れて立たせる。
 この時に底部を固定。
 この時点でくまモンの底部分は塞がれていない状態なので、装置の周囲を生徒が踏んでおいて、空気を入れて立たせる。ビニールシートの上に立たせ、黒い布テープで固定する。

(※ただし、Bができた時点で一度空気を入れ立たせておくと良いと思う。予想以上にバランスを取るのが難しい。全体のデザインの検討が必要になるかもしれない)

[送風装置の作り方]
・くまモン本体が大きな風船状態にあるので、一度膨らんでしまうと、あとは送風し続け適宜排気をすれば膨らんだままの状態を保って安定する。出入り口を設置した場合、排気口の役割も果たすので、空気量の調整ができる。
・送風は扇風機で行う。送風のためのカバーを作って送風すれば、一台で可能である(写真参照)。カバーは段ボールを丸めて作る。カバーの先端にゴミ袋をくっつけてくまモン本体とつなぐ。
 文化祭当日は体育館の2階に設置し、やや目立たない場所だったのですが300名近くの生徒・保護者が訪れてくれました。中でも幼稚園児(親に連れられた)が中に入って非常にはしゃいでいました。この装置が立つのかどうかみんなドキドキしていて、実際立った時や中に人が入れた時は感無量でした。




作品データ

2012年8月30日発表
大分県立大分舞鶴高等学校1年4組
エアバルーン
→ 大分舞鶴高等学校のホームページへ